11月3日 水曜日 快晴。
アミーおだちか、いや地下通路と言うべきか。そこからバス乗り場へ上がる階段。
何度となく上ったこの階段、いまでは利用者もなく往年の活気は感じられなかった。
今日のターゲットは、11月3日限定運行。
箱根登山バス 元箱根・箱根町線 箱根町行(ターンパイク経由)
久しぶりに、小田原駅から箱根方面の路線バスに乗る。
箱根登山バス元箱根・箱根町線には、急行便として箱根新道経由が長年運転されいる。
1990年代後半の繁忙期、該当路線を所管する小田原観光営業所の車輌では足らず、
応援に小田原営業所や足柄営業所の車輌を充当して、10分間隔で運行していた事もあった。
これは途中停留所の積み残し防止対策と、国道1号線が渋滞で所要時間が読めないための
救済処置という意味合いもあったのだろう。
ところが、元箱根・箱根町線にはさらに別のバイパス系統が存在していた。
それが今回運行のターンパイク経由便。
国道1号線どころか箱根新道すら使えなくなった時の保険として、免許を申請したのではなかろうか。
だが実際に運行が確認できたのは元箱根・箱根町発小田原方向の片道のみ、
かつ運行日も大幅に限られていたと記憶する。
ターンパイクの通行料金の高さも、滅多に運行しなかった要因ではないかと思われる。
自分自身、今から20年ぐらい前に1回だけ、元箱根発で乗車したことがある。
その当時の箱根フリーパスの利用可能路線には「季節運行路線」として掲載されていたので、いざ箱根フリーパスで乗車しようと思ったら、現金払い(しかも先払い)をお願いされたというオチ付で。
今日運行されるのは小田原駅発箱根町行。
倉庫番さんから情報(PDF)を聞いた時、これは行かねばと直感で感じ取っていた。
やって来た車輌は、エルガミオ。B178号車。
前面LEDは[急行 箱根町]だが、
ターンパイクの道路環境等から考えると、なぜこの車輌と思ったのだが、
この車輌で運行することが、この先の伏線だとは思いもしなかった。
箱根登山バスに釣られたお客様、約15名。三々五々と撮影。
お世話になっている、こちらの方に、こちらの方に、こちらの方とお目にかかる。
いやはや、オフ会状態です。
その時、とある方から衝撃の情報を入手。
「次の運用、乙女峠?長尾峠だって」
・・・え? いまなんておっしゃいました。
長尾峠線。
乙女峠→長尾峠/長尾峠→乙女峠という路線だが、走っている姿を見た者はほとんどいないという。
目撃者は、こちらのブログ主の発言。
coach fanさん2010-08-24の日記 http://htvno.exblog.jp/14462187/ より。この発言を見て、長尾峠経由がまだ存在している事を知った。
>その隣を通る長尾峠線は数日間だけ1便復活したけど結局無くなってしまった・・・
長尾峠経由の路線は存在だけ走っていた。。
1992年発行「かながわのバスマップ」には、御殿場駅?長尾峠?仙石という路線が掲載されている。
1994年発行の小田急時刻表には桃源台?仙石案内所?御殿場駅の欄に、
長尾峠停留所の記載はあるが、経由する便は存在していなかった載されていなかった。
これより前に発行された時刻表には、長尾峠経由便が1本だけ記載されていたような気がする。
そんな幻の路線が、今日運行される。
これは行くしかないだろう。
今行かなかったら、絶対後悔する
なぜエルガミオなのか。
その答えが次第に明らかになる。
合成音声設定機の[予約02]の意味。
それは、この先の運用すべてを登録している。
すべては今日の車輌運用と密接に関係している。
9:00 バスはたくさんのバスファンと
偶然乗り合わせた一般客を乗せて、箱根町へ定刻通り出発した。
続く。
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