植木等さん、死去。
http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20070328-OHT1T00100.htm
「まだまだお元気でがんばっている」と思っていたのですが…、
惜しい方を無くしました。
きっと天国では、シャボン玉ホリデーや無責任シリーズが放映していることでしょう。
合掌。
植木等さん、死去。
http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20070328-OHT1T00100.htm
「まだまだお元気でがんばっている」と思っていたのですが…、
惜しい方を無くしました。
きっと天国では、シャボン玉ホリデーや無責任シリーズが放映していることでしょう。
合掌。
先々週の週末を利用して、福岡に行って来ました。
目的は3月末で区間が短縮される宮地岳線に乗ること。
宮地岳線。
東京在住の俺が気軽に乗りに行くには遠すぎる。でも一度乗車してみたいと前々から思っていた。
念願が叶ったのは一昨年の6月。
本社出張の帰りに東海道昼特急を利用したために手元に残ったANAの株主優待券。
それを使い鹿児島?羽田の航空券を発券、そしてこれまた念願だった『はかた号』に乗って九州旅行に行った時だった。
慌ただしく回ったため、宮地岳線は乗り通しただけだったが、初めて見る沿線の景色に心躍っていたのは確かだった。
そして「また来よう」と。
その時は『宮地岳線』という名称が消えるなんて思いもしなかった。
3月搭乗分のANA超割発売日、俺はいつの間にか航空券を購入していた。
貝塚駅に到着した俺。
改札口からホームを見ると、ツリカケ駆動の車輌が停車していた。
券売機で370円区間の乗車券を購入し、終点津屋崎まで乗り通す。
津屋崎までの40分間。これが宮地岳線としては最後の乗車になるだろう。
次乗るときは『貝塚線』として乗ることになるのだから…。
ツリカケの音が優しく街に響く。
津屋崎到着。
ここまで乗ってきて、乗ってきた電車で戻るのはもったいない。
ふと海が見たくなり、俺は津屋崎浜へ向かって歩き出した。
海岸への入口にある交差点。左には「歓迎つやざき海浜浴場」と書かれたアーチがある。
「宮地岳線に乗って浜に行くことは、もう無いだろうな」
アーチの前で立ち止まり、俺はつぶやいた。
いつしか俺は、チューリップの歌を口ずさんでいた。
『あ?明日の今頃は、僕は汽車の中…』
「砂浜を歩くなんて何年ぶりだろう」
旅先で海辺を歩くことは何度もあったが、砂浜を歩くことは無いに等しかった。
「材木座・稲村ヶ崎・七里ヶ浜・江ノ島・大磯…」
俺の記憶にある海岸はどれも湘南の海だった。
しかし目の前に広がる海は湘南の海とは全く印象が異なり穏やかな海。
周囲に人の影は少なく、ヨットやサーフィンを愉しむ人もなく、ただ波の音だけが静かにメロディを奏でていた。
誰もいない砂浜、アカペラでサザンの曲を歌っている俺がいた…。
津屋崎駅に戻り、おばちゃんから370円区間の乗車券を買い求める。
帰りは宮地岳線の短縮区間を一駅一駅回るためだが、なぜ370円区間を買い求めるのか。
それはD.Naさんに教えて頂いた『途中下車制度』が使えるから。
確かに乗車券には「途中下車前途無効」というお約束の文字がない。
宮地岳は前回訪れているので、まずは西鉄福間へ。
モ606@津屋崎→西鉄福間
西鉄福間で下車すると、おばちゃんが下車印を押す。
私鉄で下車印が現役で残っていることに驚きを隠せなかったのと、ちょっと嬉しくもなった。
駅前の酒屋に掲げてあった幟。
地元にとっては大事な電車であることがひしひしと伝わってくる。
ぶらりと散歩して次の電車で花見へ。
駅名が『花見』。
この地区一帯の地名も『花見』
その昔、藤の花が群生していたからこの地名になったという。
駅周囲は住宅街、昔を忍ぶような面影は今はない…。
これほどまでに綺麗な駅名も3月で無くなってしまう。
この地図が宮地岳線があったという、生き証人になるのだろうか…。
でも踏切の先は古賀ゴルフ場。このミスマッチがいい光景だった。
各駅降りてみたが、地元に密着しているアットホームな電車だと言うことが印象深かった。
なぜなら駅員のおばちゃんと顔見知りの地元客の会話。
そして「どっから来たの?」と下車印を押してもらう度に気さくに話しかけられる。
自動改札とマニュアル化されたファーストフード店のような駅員が多い中、人情味ある最近の私鉄ではあまり見かけない懐かしい光景がここにはあった。
つりかけ車の311が停車していたので乗り換えることに。
三苫からつりかけ電車に乗って貝塚へ。
モ311@三苫→貝塚
夕闇の中、独特のモーター音がセレナーデのように街に響く…。