TOP>車両概要>Y代車HIMR
葛西営業所の平成4年度導入のY代車は一般仕様車と低公害車“HIMR”車が4台在籍している。 この低公害車“HIMR”車は改造形式扱いながらも、HIMRとしては量産型で、都営バスでは都市新バス仕様車として、都市新バスが運行されている目黒、杉並、葛西営業所に導入された、もっともバブリーな都営バスでもある。 HIMR(HINO Inverter Controlled Motor Retarder System〜)は日野自動車が東芝と協力して1991年に発売開始したディーゼル・電気ハイブリッドバスで、ディーゼルエンジンと三相交流モーターを併用し、パワーを必要とする加速時に、モーターでその力を補助しディーゼルエンジンに負荷をかけず加速することで、NOx等を減らす事を目的としている。(NOx約20%低減 黒煙約60%の低減を実現) またブレーキ時に交流モーターを発電機として使い、床下にあるバッテリに電力を充電する回生ブレーキ機能を備わっている。しかしながら、回生ブレーキ分だけでは、加速時の補助電力に不足が生じるため、時折家庭用電気による充電も必要である。 Y代HIMR車はなぜ都市新バス仕様車になったか。その理由を推測すると、一つは都市新バス=看板路線=低公害車のアピール度大という図式。そしてもう一つの理由として考えられるのは、第一次量産仕様車でエアサスペンション車が標準設定になっていた事が考えられる。(先行試作車でリーフサスペンション車の導入は東京都・横浜市のみ) 余談だが導入当時に配属した目黒・杉並・葛西営業所は、いずれも都市新バスを受け持っていた営業所である。 どちらにしても、その後のHIMR車がすべて一般車仕様で導入されたことを考えると、かなり希有な存在と思われる。 葛西営業所の同車は、都07系統にD代ノンステップバスが導入された頃より、予備車的存在となり一般路線運用に入ることが多くなった。それ故、同車のグリーンスターヘッドマークには、だいたいいつも東京都章のイラスト入りカバーが掛かっていることが多く、本来の状態で走ることは少なかった。 その後都07系統江東営業所への移管時にグリーンスターヘッドマークを取り外し都章に交換された。 車両データ シャーシ…日野自動車 形式…U-HU2MLA改 エンジン形式…M10U(230ps) 定員…69名(30+38+1) ラッピングデータ 該当車なし 車内見取り図 …椅子 …優先席(横向き) |
後面 | ||
車内 | |||
運転席 | |||
Y787号車 Y788号車 Y789号車 Y790号車 |